福山城

歴史

  • 1622年(元和8年): 水野勝成が築城。江戸幕府が西国防衛拠点として建設を命じたことで築城されました。

  • 伏見城の移築: 天守や櫓の一部は京都伏見城から移築されており、徳川家の影響を強く受けます。

  • 廃城と復興: 1873年の廃城令で多くの建物が失われたが、1945年の福山大空襲後に天守が再建され、現在は福山城博物館として利用されています。

 

福山城

 

構造

  • 形式: 輪郭式平山城。標高約20mの丘陵を削平して築かれます。

  • 天守: 層塔型複合天守(5層6階)。装飾的な破風や華頭窓を備え、内部は規則的な構造で実用性と美観を兼ね備えています。

  • 櫓と多聞櫓: 三重櫓7基を持ち、大坂城や岡山城に次ぐ規模。多聞櫓の総延長も全国で3番目の長さです。

 

福山城

他のお城にはない特徴

  1. ①鉄板張りの天守: 防御力向上のため鉄板張りが施されており、全国唯一の復元例として注目されています。なお、福山城は北側のみ外部から直接攻撃を受ける位置にあったため、北側のみ鉄板が張られていた。

福山城の鉄板
福山城北側の黒い鉄板張り
*2022年(令和4年)に復元された
 
ちなみに、鉄板が貼られていない面の天守の壁は漆喰塗りで白い。
福山城

 

  1. ②舟入遺構: 瀬戸内海から城内へ直接舟が着岸できる運河構造を持つ海城として知られています。

  2. ③伏見城由来の建築物: 伏見櫓や筋鉄御門など、京都伏見城から移築された建物が現存している点も特異です。

  3. 駅から近い:福山城は西国から京に上る西国街道(山陽道、今の国道2号線)に接しており、山陽新幹線の福山駅の真横にあるという観光にも適した場所にあります。新幹線の待ち時間に立ち寄ることができます。

 

福山駅から見た福山城
福山城は新幹線のホームからも見ることもできるめずらしいお城です
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