44.前田利家・利長の家紋
梅鉢(加賀梅鉢)
うめばち(かがうめばち)
この家紋の判が押されているご城印
・高岡城(富山)
*加賀藩の支藩であった富山前田家の家紋は「丁子梅鉢」。前田宗家の梅鉢紋は「加賀梅鉢」と呼ばれており、デザインが微妙に異なることに注意。
富山前田家の居城である富山城のご城印で押されている家紋の判も丁子梅鉢になっている。
梅紋の1つ。梅の花びら(花弁)を5つの○で表現しているのが一般的な梅紋と梅鉢紋の違い。
*梅鉢の家紋にも微妙な違いがあり、前田宗家の独占紋がこの「加賀梅鉢」である。
日本人にとって梅の花とは
- ご存じのとおり、桜は春らしい麗らかな陽気になった頃に花を咲かせますが、梅はまだ寒い季節に花が咲きます。梅はまだ寒く雪が積もる中でも花を咲かせる点が日本人に好まれました。「雪中梅」という言葉もあるくらいです。
- 寒さという過酷な環境下でも花を咲かせる梅は、忍耐や高潔、節操の象徴とされています。昔は花見といえば桜ではなく梅でした。
- そういえば、有名戦国武将の中に桜の家紋を採用する家はありません。
- 桜のイメージはすぐ散ってしまうイメージのほうが強かったため、どちらかというと不吉で武家にはいい印象はなかったようです。