29.武田信玄の家紋
四つ割菱(武田菱)
よつわりびし(たけだびし)
この家紋の判が押されているご城印
・岩櫃城 いわびつじょう(群馬)
・諏訪原城 すわはらじょう(静岡)
・高天神城 たかてんじんじょう(静岡)
・高根城 たかねじょう(静岡)
・古宮城 こみやじょう(愛知)
菱紋の1つ。菱紋は、菱という水草の実に由来するといわれる。菱形をさらに細かい菱形に割ったデザインを「割菱」という。武田菱は4つの割菱の間隔が狭いのが特徴。
菱の実を乾燥させると忍者の武器になる?
- 現代を生きていると菱の実など見る機会はほとんどありませんが、昔から日本にはその存在が知られていました。
- 例えば、忍者の武器のひとつである「撒き菱」。実は、菱の実を乾燥させたものです。
- 「まきびし」とは、忍者が逃げるときにパッと撒き散らして行くアレです。多くの方は、撒き菱は鉄でできているとお思いでしょうが、その名のごとく「撒く」「菱」なのです。
- 「まきびし」は、鬼菱の実を乾燥させたものです。触ってみるとカチカチでトゲも結構硬いです。通常の菱のトゲは2本ですが、鬼菱のトゲは4本あります。
- その形状を例えていうと、テトラポットのような形をしていて、先端がトゲになっていることになります。そのため、無造作に投げても、必ず上にトゲがきます。
- 鬼菱は大型の菱のため、このトゲが追手(おって)の草履を貫通させてケガを負わせることができるため、忍者はこの撒き菱を撒いて逃げおおせるというわけです。